情報発信
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複数のグループ会社をもつグループ企業では、急速な企業成長や事業拡大に対して、グループ全体で迅速かつ的確な経営判断を行うことが必要です。
そのためには、管理業務の生産性向上を下支えすることができるグループ会計基盤を構築することが重要です。
グループ企業の会計システムの課題に対し、グループ会計基盤をSAP S/4HANAで構築することで、以下のように解決することができます。
(1)グループ会計業務プロセスの標準化による業務効率の向上
先ず本社の業務プロセスを見直して、SAP S/4HANAの標準機能の使用を推進して導入。
本社の安定稼働後には、業務プロセス、マスタコード体系(勘定科目・組織・取引先など)、各種オペレーションをグループ会社に展開。
経理業務が統一されるので、グループ全体の経理業務の効率化、集計の容易化につながります。
(2)企業戦略・成長に合わせてシステム基盤を柔軟に拡張
新規の会社設立時に、各種マスタやパラメータ設定、追加開発など、システムを一から構築する必要はありません。
先行利用会社の設定をコピーし、会社名称や住所等の少しの設定変更で利用開始できます。
また、業務統制や内部統制の強化、法改正など、企業存続において不可欠なシステム変更についても、迅速かつ柔軟に対応可能です。
(3)クラウドERPによるシステム運用負荷の軽減
IT部門はシステム運用負担から開放され、業務部門はシステムのレスポンスなどを気にすることなく業務に集中できます。
SAP ERPはメインフレーム上で動作するシステムとして1972年に誕生後、絶え間ない進化を続けていますが、2021年にSaaS型ERPとして「RISE with SAP S/4HANA Cloud」がリリースされました。
ハードウエア・OS・データベース・アプリケーションなど基本動作環境がすべてセットされた上、各種サービスもバンドルされた提供形態で、バージョンアップ・メンテナンス・システム拡張対応時の効率化につながります。
SAP S/4HANAの会計領域は財務会計と管理会計に同一のソースデータ(1Fact 1Place)を使用しその結果を相互に活用するので、常に整合性がとられ一元管理されます。
財務会計の会計伝票明細には多くの項目(約300項目)が用意されており、独自の項目追加も可能です。
伝票に必要な情報を入力すると統合会計元帳にリアルタイムに更新され、いつでも多次元での分析を行うことができます。
また、レポート上に表示される情報から発生元となる伝票にドリルダウンや他システムへのトレサービリティができ、伝票照合に掛かる労力を削減して経理業務の効率化と内部統制に有効です。
管理会計の収益性分析では、製品・事業・顧客など様々な切り口の実績データを各取引データから自動収集し、全社で多次元的に分析することが可能で、経営の意思決定に有益な数値情報をタイムリーに把握できます。
ERPとは、会計・購買・販売・人事など、組織の基幹業務を統合的に管理する事により、組織の全体最適を図るという経営の概念で、組織全体の効率化を最大にするための考え方です。
SAPは、このERPの考え方を実現したソリューションです。
SAP ERPは、統合化されたデータベースの中に、すべての業務の情報がリアルタイムに蓄積され一元的に統合管理されます。
よって、常に整合性が担保された、最新の情報を得ることができ、経営状況を可視化します。
また、SAP ERPは、全世界の6万社を超えるSAPユーザーの業務運用ノウハウを標準機能として実装しており、各業種、各業務に適した標準的な業務プロセスが定義されています。
業務に必要な機能を、スイッチのオンオフで取捨選択や組み合わせることで、あるべき業務プロセスを効率的に構築することが可能です。
個別開発を最小限に抑えることで、バージョンアップ・メンテナンス・システム拡張などの対応効率化につながります。
クレスコ・イー・ソリューションはSAPセールスパートナーとして、SAP S/4HANAをコアに、end to endのシームレスなプロセスが提供されるSAPソリューションを、ライセンス販売から導入コンサルティング・開発・保守までトータルサービスをご提供しており、特に、中堅・成長企業のお客様をご支援していますので、どうぞお気軽にご相談ください。