情報発信
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基幹システム導入プロジェクトのよくある失敗事例として、導入自体がゴールになっており稼働後のシステム活用の検討が不十分だった、要件定義以降に現場のスタイルやアイデンティティで個別最適が行われプロジェクト方針が守られなかった、ということがあります。
このような導入プロジェクトの失敗を防ぐためには、グランドデザイン(構想策定)をプロジェクト計画の前に実施することが有効です。
グランドデザインを実施することで、企業にとって本当に必要な業務システム、企業としてありたい未来を導く基幹システム導入を実現します。
グランドデザインでは、何を目指して基幹システムを導入し、それにより何を得るのかという「期待と目的」について具体的に検討します(意思決定早期化の実現によって何を得るのか、業務効率向上の先に何を得るのかなど)。
また、その「期待と目的」をどうやって実現するのかという「目標とスケジュール」を検討します(タスクの優先順位付け、など)。
検討した「期待と目的」「目標とスケジュール」について、基幹システムに関わる経営層・業務部門・IT部門の関係者で「合意形成」を行いますが、この合意形成はグランドデザインにおける最重要ポイントです。
会社自体のアイデンティティの確認や、課題のすり合わせを行いながら、システムを活用して業務や働き方をどうしていくかなど “ありたい姿(システム導入3年後になっていたい姿)”を描きます。
“ありたい姿”は基幹システムに関わる関係者を巻き込んで描いて言語化し、合意形成を行い、プロジェクトの意義と目的についてコミットメントを得て、その後の 導入プロジェクトのスローガンとして統一します。
これにより、基幹システム導入プロジェクトの失敗(稼働後のシステム活用検討が不十分、要件定義以降に個別最適が行われプロジェクト方針が守られない)を回避できます。
なお、未来像作成のポイントは、 自分の業務にどのような影響があるかをイメージして自分ごととしてプロジェクトに参画してもらうようにすることです。
プロジェクトで受け身になりがちの経営層や業務部門も、プロジェクトをやる意義や、”ありたい姿”に向けた取り組みについて前向きな気持ちになります。
描いた未来像を実現するために必要な、システム構想への落とし込みを行います。直近のシステム導入プロジェクトのスコープに加え、システム全体構成や中期的な計画を立て、描いた未来像実現のためのロードマップを作成します。
SAP S/4HANAグランドデザイン(構想策定)サービスは、DXの推進を後押しする基幹システムの導入を実現するために、ビッグピクチャーの作成から、業務整理・課題抽出・システム企画までをご支援します。
S/4HANA導入を始める前の準備として、どう進めていけばよいか相談したいなど、お気軽にお問い合わせください。
SAP S/4HANA活用のゴール設定と実現までのロードマップ作成など
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