情報発信
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こんにちは!!ヒューマンセントリックデザインセンター(HCD)の方です。
今年の4月に新設されたヒューマンセントリックデザインセンター(HCD)では、デザイン思考(デザインシンキング)を中心とした新しい事業開発を行っています。その一環で、7月からアメリカ西海岸のシリコンバレーで活動しています。
皆さんもご存知かと思いますが、シリコンバレーはITや思考方法(特にデザイン思考)が世界でも注目されている場所です。そのような環境に居ますので、定期的にシリコンバレーのITやデザイン思考について、皆さんに情報を発信していきますので、目を通して頂ければ嬉しいです。
今年のSAP SAPPHIRE、 SAP NowとSAP Tech Daysイベントでは、SAP Leonardo とデザイン思考という言葉をよく耳にしました。この 2つのトピックについては多くのセッションとワークショップ がありました。また、最近では、SAPユーザとパートナーはこの2つのトピックに対して非常に興味を持っています。SAP Leonardo とデザイン思考は SAPのこれからの重要な市場戦略の1つであり、技術トレンドであると考えます。今回の記事では、SAP Leonardoとデザイン思考の2つの関係性についてお伝えしたいと思います。
SAP Leonardoは最初にIoTプラットフォームとしてSAP社より発表されました。しかし、2017年6月のSAPPHIREで、SAP Leonardoは「デジタルイノベーションシステム」として再定義されました。IoTだけではなくより多くの技術とサービスがSAP Leonardoに加わりました。いま、図①のように、SAP Leonardoは機械学習、ブロックチェーン、データインテリジェンス、ビッグデータ、IoT、分析といった6つのコアコンポーネントが含まれています。
(図①)
これらのコアコンポーネントをうまく活用するために、SAP社はSAPPHIRE 2018イベントで、小売、ライフサイエンス、製造、自動車などのユースケース向けに23個のSAP Leonardoベースのイノベーションキット(図②)をリリースしました。さらに、SAP社によると、近いうちに多くのSAP Leonardoキットをリリースする予定となっています。これらのイノベーションキットはSAPベストプラクティスとも考えられ、顧客の迅速な導入を支援できます。
(図②)
SAP社はSAP LeonardoがHANAのリリース後にもう1つのマイルストーンソリューションであるとも述べています。SAPの今までの製品発展図(図③)からこの話を考えれば、理解しやすいかもしれません。
(図③)
R/1, R/2, R/3およびERP製品のリリースによって、顧客のさまざまな分野でのビジネスプロセスをよく管理できるようになりました。
HANAのリリースによって、データ処理、特にレポート処理のスピードを数時間から数分または数秒に加速させました(HANAの高速データ処理機能は、Leonardoの機械学習、ブロックチェーン、データインテリジェンス、ビッグデータ、IoT、分析の基礎です)。SAP ERPとSAP HANAの導入によってビジネストランザクションデータの収集とデータの高速処理を実現した後に、次の段階では収集したデータをどのように活用できるかが重要な課題となります。SAP Leonardoはデータ収集、分析、活用より新しいビジネス価値を生み出すことを実現するソリューションと考えられます。Dr. Hasso Plattner(SAPの共同設立者)がSAPPHIRE 2018で述べたように、スピードが何より大事です。 SAP Leonardoについてさらにご興味があれば、下記のリンクが参考になります。
まず、簡単に言えば、デザイン思考は、顧客の本当の問題を見つけて、望ましいソリューションを定義するためのアプローチです。 SAPのデザイン思考には、発見から設計、提供まで3つのメインフェーズが含まれています(図④)。
(図④)
メインフェーズには、サブフェーズとフェーズごとの方法論が含まれています。どのフェーズが必須か、どのような方法論が問題解決に最も役立つか、というのはターゲットテーマとトピックの領域次第です。そして、SAP Leonardoとデザイン思考の関係は何でしょうか? SAPエンゲージメントチームが提供した次の図⑤により、デザイン思考がSAP Leonardoプロジェクトを開始する前の重要な第一歩と位置付けていることがわかりました。
(図⑤)
従来のSAPプロジェクトのやり方と異なり、IT部門顧客の考えだけでなくエンドユーザーからのさまざまなアイデアや考えも重要です。デザイン思考は、顧客の経営層、IT部門、およびエンドユーザーがビジネス上の問題を一緒に探求するチャンスと環境を提供します。
ここまでの内容で、SAP Leonardoとデザイン思考について、少しでもイメージ出来ましたでしょうか。このスペシャルコンテンツではSAP Leonardoとデザイン思考について、今後、より多くの成功事例をご紹介していきます。また、デザイン思考についての詳細についても同様にご紹介していきますので、是非ご覧ください。