クレスコ・イー・ソリューション

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物流特集現場と経営陣の距離を縮める「SAP ERP+スマートフォン」の倉庫管理術

※2017年1月 キーマンズネット・TechTargetにて掲載

SAP ERPを導入した企業にとって在庫状況のリアルタイム把握は精度の高い経営判断に不可欠。そのためには、簡単かつ確実で安定して動作する在庫データ入力システムが現場に必要だ。
今、多くの物流部門ではSAP ERPと倉庫管理システムを組み合わせて活用している。倉庫の在庫品目が荷役情報のバーコードスキャンだけで把握できる他、受け入れ方針やピッキングのルールに合わせて荷役単位などもカスタマイズ可能だ。ただ、倉庫管理システムの多くは、サードパーティーの入力システムを連結しているが、ここからSAPのERPにデータが正常に受け渡せない問題がたびたび発生する。

一方、ハンディ端末にも進化の兆しが見えている。バーコードシステムは倉庫作業の労力を軽減したが、倉庫管理業務につきものの突発的な問題の解決ではスマートフォンは有効だ。音声通話だけでなく現状を撮影した画像送信、さらには、内蔵カメラによるビデオチャットなどがトラブルの早期解決に効果を発揮するからだ。しかし、現場では、2台持ちを1台に統合できると作業効率は向上する。

このような課題を解決して入力処理からSAP ERPシステムまで安定してデータが流れる高い信頼性を確保し、これまでのハンディ端末とスマートフォンの2台持ちを1台に統合できた倉庫管理システムが登場したという。その詳細を聞いてみた。

在庫データがリアルタイムで得られないのは倉庫管理として意味がない

製造業や流通業においてITを導入しても、業務そのものは“人”が中心になる。人がITを使いこなしてはじめて作業効率が向上し、管理コストを抑制できる。このような「使う人」を重視している倉庫管理システムがクレスコ・イー・ソリューションの「Mobick WM for SAP Fiori」(以下、Mobick)だ。Mobickは、倉庫業務で必要不可欠な機能をテンプレート化したソリューションとして採用する企業も多い。

多くの企業で、倉庫管理システムとERPが別々に動いているケースが珍しくない。しかし、これはERPのメリットを十分に発揮できない要因の1つだという。そう説明するのは、クレスコ・イー・ソリューションのソリューション本部で本部長を務める森 健一氏だ。

「従来の倉庫管理システムは、ERPと倉庫管理システム、そして、入力システムなど、数多くのモジュールで構成していました。ただ、システムによっては、在庫データをバーコードリーダーで読み取り、入力システムにある程度データがたまったタイミングでERPにデータを流すというリアルタイムではない処理をしていました。また、入力データを管理データベースに反映できない不具合が発生すると、倉庫にある在庫数とシステムが把握している在庫数が合わなくなってしまいます。いったんこのような『在庫数の食い違い』が出てしまうと、棚卸業務で膨大な時間と労力を費やすことになってしまうのです」(森氏)

Mobickでは、システムを1つに統合し、オペレーションで発生するトラブルを極力抑えることを可能にした。

「Mobickを導入すれば、倉庫で在庫を確認しているその場でデータを入力できます。データの入力からシステムのデータベースへの反映にかかる時間が短くなっただけでなく、在庫数のチェックのミスも減りました。このようにして得た在庫データは正確かつリアルタイムで把握できるため、経営陣が正確な判断をくだすための有力な材料にできるのです」(森氏)

利用範囲は”入力だけ”から”コミュニケーション”、”一般業務”まで拡大する

Mobickでは、倉庫管理システムの入力端末としてパナソニックのTOUGHPAD FZ-N1(タフパッドFZ-N1)を導入している。物流の現場にバーコードリーダー搭載の頑丈なスマートフォンを導入する理由として、森氏は次のように説明する。

「今までの倉庫管理システムではバーコード読み取り専用端末だったので、倉庫の入庫や出庫の処理、棚卸などの作業にしか使えませんでした。しかし、インターネットに接続できるTOUGHPAD FZ-N1であれば、『Skype』や『Salesforce Chatter』といったコミュニケーションツールが利用できるので、音声通話だけでなく内蔵のカメラを利用して倉庫と本部でビデオチャットによる状況説明が可能になります。言葉で説明が難しい状況も画像や動画ならすぐに伝えることができます。スマートフォンの導入によって在庫管理の入力端末としてだけではなく、コミュニケーションツールとしても活用の幅が広がりました」。
加えて、モバイルOSとしてAndroidを導入するTOUGHPAD FZ-N1なら、数多く存在するAndroid業務用アプリを組み込んで、オフィスの机ではなく倉庫などの現場から業務報告を入力できる。位置情報システムを導入している倉庫ならTOUGHPAD FZ-N1を携行しているスタッフの動態把握も可能など、幅広い領域で業務支援も実現できる。もちろん、倉庫業務というフィールドワークでも壊れにくいTOUGHPADを生んだパナソニックが20年間以上取り組んできた堅牢なボディーに対する信頼も高い。

※TOUGHPAD FZ-N1はタッチパネル内蔵4.7型ディスプレイに加えてIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、LTEモジュール、GPS、有効画素800万画素のリアカメラなど豊富な本体搭載インタフェースによって、入力業務以外の幅広い用途にも利用できるのが特徴だ(出典:パナソニック製品資料)

モバイル活用を知り尽くしているから使いやすいユーザーインタフェースが可能に

森氏は、「倉庫管理システムで使う端末に関して、SAP ERPは高機能で多種多様な業務に対応できるが、それ故に入力操作も複雑で、現場のスタッフは業務ごとに操作方法を覚える必要があった。専用端末で行う入力作業では操作ステップが多く、それがミスを誘発するという問題もあった」と語り、従来のシステムについて「入力デバイスは、ユーザーインタフェースも独自設計なので使いこなすには“慣れ”が必要でした。マニュアル通りに操作したつもりでもミスをしやすくトラブルが発生して、そのたびにIT部門に連絡して問題を解決することも多かったと聞いています」と振り返る。

クレスコ・イー・ソリューションは、ユーザーインタフェースの設計と開発を得意とするベンダーだ。しかも、日本ではまだ数が少ないモバイル利用を想定したアプリケーションの開発経験が多く、モバイルにおける“使いやすさ”の工夫に関するノウハウも豊富だ。森氏は、モバイル利用のアプリにおける特徴として“タップの回数“を挙げる。

「現場の作業では、画面のタップですら面倒です。そのため、なるべくタップする回数が少なくなるように工夫しています。操作に必要なアクションが煩雑ではミスが多くなるだけでなく、そもそも現場スタッフに使ってもらえません」(森氏)

フィールドワークを想定したアプリケーションの設計と開発を手掛けはじめたのは、2012年ごろからで、その当時から、オフィスではなく現場で作業するユーザーが直感的に使えるデザインを重視してユーザーインタフェースをデザインしてきたという。

既に運用している倉庫管理システムをリプレースするタイミングは企業によってさまざまだが、社内のデジタルトランスフォーメーションを狙っている製造業や流通業の企業は、SAP ERPに倉庫管理テンプレートを組み込めるMobick WM for SAP Fioriに注目すべきだろう。そして、その入力デバイスとして堅牢スマートフォンのTOUGHPAD FZ-N1を組み合わせることで現場の作業効率と業務改善も大幅に向上するはずだ。

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